印鑑の選び方について/書体について
中国から伝えられた最も古い書体で、今から2000年以上前の秦の時代に国の統一を試めた始皇帝の命により漢字をまとめ上げ改良された文字が「小篆」です。この小篆が実用書体の漢字の基本として印章では篆書体として用いられました。象形文字が基本となっており、重厚・厳粛で風格ある格調高い印影を作り出します。漢字を崩した文字と思われる方が多いですが、この篆書体が秦の時代の文字の解釈していただければと思います。日本銀行発行の紙幣やパスポートに押印されている書体でもございます。個人・法人ともに大変多く使われる書体で、特に法人印においては90%以上使用されている絶対書体と言えるでしょう。(当店の販売実績による)
また、個人の銀行印にもよく使用される書体です。
昭和の初期に案出された書体で、篆書体から進化し、開運吉相印□八方篆書体とも言われます。印鑑の悪用がされにくく、篆書体が丸く崩して意匠化し輪郭に文字の接点を求めた書体です。中心から八方に広がり、発展や吉祥を表現します。文字の判別のしづれさから偽造印鑑を防ぐ為に一気に全国に広まった書体です。篆書体同様、個人 法人ともに大変多く使われる書体で、特に個人の実印においては90%以上使用されている絶対書体と言えるでしょう。(当店の販売実績による)
7~8世紀頃、隷書体を基本として丸みをつけた大和古印の伝統を受け継ぎ、日本で生まれた日本独自の書体です。独特の線の強弱や切れのバランス、肉太の印影は読みやすく親しみ深いものがあります。日本古来の鋳造物の金属の錆びから発祥し、墨溜りや実線の切れはこの文字を鋳造した錆びから生じるものを再現したと言われています。日本古来の文字であるがゆえに印鑑の世界では富に幅広く使われていて、特に個人の認印(または銀行印)においては最も馴染みのある絶対書体と言えるでしょう。(当店の販売実績による)
楷書体を崩した書体で、筆で書かれた柔らかさ、流れるような流線美が特徴です。書道や筆書きを好まれる方にはやはり人気の高い書体です。意外に中国で生まれた書体で、草書体では読み辛く楷書体では筆記に時間がかかるところから、中間をとって生まれたのが行書体です。この書体は人によって好みが激しく、敢えて申し上げれば自分の姓名による(姓名の漢字そのもの)ところが彫刻の出来栄えに大きく左右する書体でもあります。
よって姓名によっては非常に読みづらくなる可能性がある書体とこ言えます。
秦の時代に作られた書体で、篆書体を基本として篆書体よりもさらに速記するために簡略化した、バランスの取れた美しい書体です。まだ紙が存在しなかった頃、竹簡や木簡に書くべく発展したものです。一字が横長で独特のトメとハネが典型的な特徴です。読み易く格調も優雅で、古印体と同様に年賀状の文字などに大変人気があります。お札や石碑にも使われ、個人・法人問わず幅広く活躍している文字です。ただ、非常に癖のある書体で、個人・法人ともに実印や銀行印では極力避けた方が無難です。
後漢の時代に考案されたと伝えられ、隷書体を簡略化し更に行書体を崩した文字が草書体です。筆書きの究極の文字表現ともいえますが非常に判別しづらい書体ですのでご注文の際には事前印影確認をお勧めいたします。行書ほどではないですが、自分の姓名が草書体に決まれば大変ご満足いただける書体です。但し、隷書体同様、非常に個性的な書体であるため、個人・法人ともに実印や銀行印での使は避けることをおすすめ致します。
紙と筆によって生み出され、隷書体からできた現代でも日常最も使用している書体で馴染み深さは一番でしょう。なんといっても読みやすく、特に個人の認印(銀行印)においては古印体と並んで最も使用されている絶対書体と言えるでしょう。但しその明確な判別から、個人の実印や法人実印ではまず使用されない書体でもあります。
書体は、用途によって定番ともいえる絶対書体が存在いたします。
各商品ページにおきましても、当社調べによります、書体の人気度をパーセンテージにて
表示させていただいておりますので、上記書体説明と併せてご購入時にご参考ください。
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